【映画】「シェルブールの雨傘」のあらすじ&感想。男と女はタイミングだ!!

シェルブールの雨傘を見ました。1963年の映画なので、50年以上前の映画です。

ちなみに完全にミュージカル映画(最初から最後まで歌ってる)です。レ・ミゼラブルとかもそうですよね。

話の内容はいたってシンプルで、若い男女の恋愛の物語です。

もちろん、映画やドラマで若い男女の恋愛がすんなり進むわけもなく、あれこれ起こります。

ここから先、ネタバレありです。

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シェルブールの雨傘を見て思った、男女のタイミング

この映画のテーマはずばり「結婚における男女のタイミング」だと思います。

伯母さんと暮らしている自動車整備工のギィ(20歳)と雨傘店の娘のジュヌヴィエーヴ(17歳)は恋人同士で、すっごいラブラブで結婚したがっているけど、ジュブヴィエーヴのお母さんに「結婚なんてダメよ!あんたまだ子どもでしょ!」と反対されます。ちなみにジュヌヴィエーブはお母さんと二人暮らし。

この年(20代後半)になってくると、完全にお母さんに賛成です。「17歳で結婚なんて、やめとけやめとけ。」と。(どうでもいいけど、外国の映画って登場人物の名前覚えるの大変じゃないですか?)

ラブストーリー系の映画は親に結婚を反対されると大体さらに燃えちゃうものですが、ギィもジュヌヴィエーブも例によって燃え上がります。「二人でこっそり結婚しましょうよ!」と。

そんなとき、ギィに召集令状が届き兵役をつとめることとなり、ジュヌヴィエーヴとは2年間離ればなれになることに。最後は二人で一緒に過ごし、「2年後戻ったら結婚しよう」と約束し、ギィは旅立ちます。

きっと2年間色々な試練があるだろうけど、ギィが戻ったときに無事結ばれて欲しいなー!、とこの段階では思いますよね。

実はギィが出発する少し前に、ちょっとうさんくさそうな宝石商のカサールとジュヌヴィエーブ親子は出会います。

ジュヌヴィエーブの家に納税通知書が届き、すぐにお金が必要なのでお母さんはネックレスを売る事しました。しかし、宝石店の店主との交渉はうまく進まず、すぐにお金は手に入りそうにありません。そこに偶然居合わせたカサールが「僕がネックレスを買います。」と申し出ます。カサールの見た目がちょっと怪しいチョビひげなので、親子も最初は怪しみますが、困っているので申し出を受け入れます。結局カサールに助けられ、お母さんは「あいつめっちゃいいやつ!!!!」と完全にカサールファンに。

まあ、ジュヌヴィエーヴがめちゃくちゃ可愛いので、カサールは一目惚れしちゃったんですよね。早くも試練の予感ですが、カサールは宝石商で世界中を飛び回っており、シェルブールを去ります。あ、シェルブールって地名みたいですよ。

ギィが出発してから2ヶ月程経ち、ジュヌヴィエーヴは何やら浮かない顔。「2ヶ月も経ったのに葉書が1枚しか来ないの。」と。お母さんは、「そんなの決まってるじゃない!あんたのこと忘れちゃったのよ!」と容赦ありません。

期待しすぎると、理想と現実のギャップにがっかりするよね・・・うんうん、わかるわかる、とアラサーの私は若い頃を思い出し地味に共感しました。

それからさらに1ヶ月経ち、ギィが出発してから3ヶ月経ちます。相変わらずジュヌヴィエーブは浮かない顔ですが、ここでジュヌヴィエーブ母とカサールがシェルブールで再会!!「カサールさんてすごくいい人で、一時間も話しちゃったわ!」と、夕飯に招待します。

しかし、なんとここでジュヌヴィエーブの妊娠も発覚!!!別れ際の最後の夜に、ギィとジュヌヴィエーブは結ばれていたのです・・・。

結局、その晩夕飯に招待されたカサールは、ジュヌヴィエーヴの母に「実は、お嬢さんと結婚したいんです!」と打ち明けます。でも、お母さんはジュヌヴィエーヴの妊娠を打ち明けられないまま、「今度シェルブールに戻ってきたときに、お嬢さんの気持ちを聞きたい」と、カサールはまた別の地に旅立ちます。

その後だんだんお腹が大きくなってくるジュヌヴィエーヴですが、心境に変化が現れ始めます。マメに葉書で連絡をくれるカサールと、戦場に行ったまま会えないギィ。

しかし、カサールはまだジュヌヴィエーヴの妊娠を知りません。ジュヌヴィエーヴは、ギィに葉書で妊娠を告げるも「ギィの顔が思い出せなくなってきたの。」と、そして「こんなお腹を見てもカサールさんは私と結婚したいと思うかしら。それでも、もし結婚したいと言ってくれて、それを断ったら私は馬鹿よ。だから悩んでいるの。」とお母さんに打ち明けます。

これ、完全に揺れてますよね・・・!確かにしばらく会えない&ほっとかれるとなると、マメに連絡くれる男性に揺れ動きたくなる気持ちもわかります・・・でもギィは戦場だから連絡取れないのも仕方ないよね・・・でも、もしかしたら死ぬかもなのに妊娠させるって無責任じゃね!?と様々な感情を抱きながら、このシーンを見てました。

そして、いよいよジュヌヴィエーヴとカサールは再会し、妊娠を打ち明けます。するとカサールは「二人の子どもということにして一緒に育てよう。このこと(妊娠)を君の重荷にしたくないんだ。」と・・・・・・カサールめっちゃいいやつやんけ!!!!!

カサールは紳士だしお金持ちだし、お母さんも気に入ってるし文句なしです。でも、ジュヌヴィエーヴにはギィがいるし、きっとすごく悩むんだろうな・・・・・・・・・・・・・・・・・・と、思ったらあっさり結婚しました。17歳のジュヌヴィエーヴは、大人顔負けの現実主義者だった・・・・・。お母さんも17歳での結婚は反対してたはずなのに、相手次第であっさりOKです。親子揃って現実主義ですね。

そして、ジュヌヴィエーヴが結婚したことを知らずに、ギィは2年後シェルブールに戻ります。ジュヌヴィエーヴの結婚と引っ越しを知らされ、ギィは荒れに荒れまくります・・・仕事を辞め、娼婦に溺れ、酒浸りになります・・・。

自暴自棄なギィが外で遊んでいる間に、育ての親の伯母さんが亡くなってしまいます。悲しさと寂しさで一杯のギィは、今まで伯母さんの世話をしてくれた幼なじみのマドレーヌに一緒に暮らしてくれないか、とお願いします。しかしマドレーヌは、「今のあなたって好きじゃないわ。」「わたしじゃあなたは変えられないもの。」と言いつつ、行く当てもないので一緒に暮らすことに。

いくら寂しいからってなんて勝手な野郎だ!と、落ちぶれたギィに対して若干イラつきつつも、心優しいマドレーヌ・・・がんばって!!!男の甘えにだまされちゃダメよ!!とマドレーヌを少し心配。

さて、ギィも元々は悪いやつじゃないので、マドレーヌのおかげもあって無事立ち直ります。伯母さんの遺産を使って、ガソリンスタンドをオープンさせます。

そして、ギィはマドレーヌに「結婚したい。」とプロポーズをします。マドレーヌは立ち直ったギィに心を開きつつも、「本当に私のことを愛してるの?」と質問します。

個人的にこういうシチュエーションになったことはないのですが、元カノ(しかも妊娠させてる)を知っていたら結婚してくれって言われても普通不安になりますよね・・。一緒に暮らし始めたのも、なんだか成り行きでって感じだし。

でも、ギィは自分を立ち直らせてくれたマドレーヌを本当に愛しており、マドレーヌもギィを信じて、無事二人はゴールインしました!

場面は変わり、それから数年後へ。ギィはガソリンスタンドを運営しながら、マドレーヌと二人の間にできた男の子「フランソワ」と幸せに暮らしています。

マドレーヌとフランソワは、恐らくクリスマスのプレゼントを買いに出かけます。そのとき、偶然ジュヌヴィエーヴがギィのガソリンスタンドへ給油のために立ち寄ります。助手席には二人の子どもと思われる小さな女の子が座っています。二人が会うのはギィの入隊前の見送り以来です。

ジュヌヴィエーヴとギィはガソリンスタンドの事務所で久しぶりの会話をします。ジュヌヴィエーヴはギィに「幸せ?」と聞き、ギィは「幸せだ。」と答えます。ジュヌヴィエーヴは、ギィとの子どもの名前は「フランソワーズ」だと言い、「会ってみる?」と聞きますが、ギィは首を横に振り断ります。

「もう行ったほうがいいよ。」とギィは言い、ジュヌヴィエーヴは去ります。

そして、マドレーヌと息子が買い物から戻り、ギィは息子と雪を投げ合ったりして幸せそうに過ごします。

ここで、映画はおしまいです。

この映画のストーリーはいたってシンプル。登場人物も少ないし、話の内容も特に解説がいらないくらい単純明快です。ミュージカル映画なので、最後の男女のテーマを描いた(であろう)音楽がとても印象的でした。

最初にも書きましたが、この映画のテーマは「男女のタイミング」ですよね。

もし、ギィとマドレーヌが、ギィが入隊する前に付き合っていたら2年後も付き合っていて結婚するのか?

もし、ジュヌヴィエーヴがギィと付き合っておらず、妊娠もしていない状態で、カサールと出会っていたら彼女はカサールに惹かれていたのか?(お母さんは多分ノリノリだっただろうけど)

ジュヌヴィエーヴとギィが、もう少し後(ギィが戻ってきてから)出会っていたら二人はどうなっていたのか?

10代〜20代の2年間というのは、おじいちゃんおばあちゃんの2年と比べるとかなり変化が激しい時期だと思います。見た目も変わるし、精神的にもまだ未熟で色々な出来事に揺れ動いて安定していない時期ですよね。

そんなときに、離ればなれになって2年会えない。2年後に会っても、そのときに知っていた彼(彼女)とは限らないんですよね〜、多分。

ジュヌヴィエーヴもまだ17歳だったわけで、彼氏と一緒にいたい真っ盛りな時期ですよね。上で、ジュヌヴィエーヴは現実主義者だと書きましたが、カサールと結婚したのは「寂しさ」もあったんだと思います。

で、ジュヌヴィエーヴはかなり美人だけど、ギィはちょっと地味目な印象を受けました。きっとギィはジュヌヴィエーヴと結婚したとしてもジュヌヴィエーヴがモテモテで苦労したんじゃないかな〜、と思います。

マドレーヌも美人なんですが性格がおとなしいので、ギィにはマドレーヌのほうが合ってたんじゃないかな、って思ったり。

誰といつ付き合って結婚するかって、自分のそのときの環境や精神状態にも左右されるよな〜としみじみと思いました。

男女のタイミングについて改めて考えさせられた、「シェルブールの雨傘」でした。

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